ウールふとんの良さ

ウールふとんの眠りは深い

眠りが健康を運んでくる

昔から、「寝る子は育つ」といわれてきました。ぐっすり眠る子供ほど、成長ホルモンの分泌が多いという科学的な事実は、大人では健康な生活に共通します。眠っている間に健康と美容に役立つ成長ホルモンが盛んに分泌されます。成長ホルモンは、昼間の活動でこわれたり、減ったりした蛋白質をもとに戻す働らきをします。ぐっすり眠った翌日、心身爽快で、身体も軽く肌に艶が出るのも、眠った時に分泌される成長ホルモンのお蔭です。最近の研究でも、睡眠は身体の発育や健康はもとより、学習の記憶を固定させ、学校の成績にもにいい影響を与えることがわかっています。

保温性、弾力性はもとより、ウールならではの吸湿、発散性など快適なふとんわたの条件をすべて備えていますので、ウールふとんは、寝心地は満点です。冬暖かく、夏さわやか。四季を通じて深い眠りをお届します。これは「ウールの不思議」の一つ、ウールのちぢれの間に大量の空気(全容量の60%)を含み、断熱材のような役割りを果すからです。

しかも、湿気をどんどん吸収して吐き出します。そして繊維の表面は、不思議な事にいつも水をはじいてサラっとしています。だから、ふとんの中はいつも常温が保たれ、快適な空間が生み出されるのです。

衛生的で安全

赤ちゃんや病人にも

例えば赤ちゃんの場合。体温調節機能が低く大人の2〜3倍も汗をかきます。ですから、吸湿性、発散性に優れたウールふとんは、ベビーふとんとしても最適です。また、冷え症や多汗症、湿気を大敵とするリウマチや高血圧の方や寝たきりのご老人にも大変よい寝具ということがいえます。
大切な赤ちゃんやお年寄りに、天然素材のウールはピッタリですね。
吸湿性、発散性だけではありません。ウール独特のちぢれが天然のスプリングとなって、すばらしい弾力性を発揮します。なにしろ30%も伸び縮みし、何万回折り曲げても折れたり切れたりしませんし、ふんわりと柔らかい快適な眠りの空間が創られます。

肌に近づけて

以上のような特性から、ウールふとんは、できるだけ肌に近づけて使うのがポイント。2枚重ねの敷ぶとんの下や、掛ぶとんの一番上に使うのではなく、肌に近いところで、ウールの持っている優れた特性が発揮されるということを忘れないようにしてください。

燃えにくい

「火事のとき、ウールをかぶって逃げろ」といわれています。ウールの素晴らしい性質ですが、炎にかざしても、有害ガスの発生がないどころか、炎からちょっとでも離れれば黒いコブを作って火は消えてしまいます。この燃えにくさと安全性が評価されて旅客機のカ−ペットやカーテンに指定されているのも、なるほどとうなずけます。ちなみに、消防士の制服は、”火消し”と呼ばれた昔からウールだった、といわれています。万が一のときでも、ウールふとんなら安心、という何よりの証明といえます。

タバコを落としても

タバコを落としても

燃えにくいのです

燃えにくいのです

加熱実験

加熱実験

飛行機内の至るところにウールが

飛行機内の至るところにウールが

こたつふとんとして使う場合でも、保温力に富んでいますから節電にも効果的ですし、文字通りの消エネ。もしオーバーヒートになってしまってもウールは燃え広がりませんから安全です。

防虫加工のものも

ウールふとんには、長年使っても効果の落ちない防虫加工が施されているものもあります。防虫剤は人体には無害な薬剤が使用されています。また側布には中わた吹き出し防止のためダウンプルーフ加工がしてあります。

取り扱いが簡単

ふとん干しも簡単

ウールは静電気が起きにくいので、ほこりをそれだけ吸収しない素材だといえます。ですからふとん干しの場合にも、ホコリを払う程度で良く、いわゆるホコリ叩きを必要としません。

陽干しは、1~2時間で

ウールふとんも普通のふとんと同じように”陽干し”は大切です。晴天で陽干しをすれば、ウールは湿気を放出しますし、ウール繊維のちぢれによって、”弾力性”も回復します。もちろん日光消毒効果をも期待できるわけです。
ウールふとんは、ホコリ叩きの必要がないばかりか、午前10時頃から午後3時頃までの時間帯で、約1〜2時間位で充分です。また表と裏をできるだけ平均に干すと、より効果的です。

休ませるときは風通しのいい所で

丈夫で長持ちするのが、ウールふとんの特徴ですが、長期間使用しない場合は、なるべく湿気の少ない風通しのいいところへ保管してください。収納する前にきちんと陽干しをして、湿気を放出させましょう。収納に際しては、ビニール袋に入れて密封の状態にするのではなく、シーツなどに包んで防虫剤を入れておけば完壁です。押し入れは上段を収納場所に選ぶと湿気が少なく安心です。

洗濯は表示にしたがって

ご家庭で洗濯をされる方は、ウォシャブルウールの表示のあるウール・羊毛ふとんをお選びください。
それ以外のウールふとんは、専門の業者の方にご相談下さい。ウールは一般的に水につけると繊維が絡まり、フェルト化する性質が有ります。
ウールはフェルト化する性質があるので、家庭洗濯には不向きです。
コインランドリー等での洗濯は避けて下さい。
取扱い表示にしたがってクリーニングをお願いします。
ふとんカバーを掛け、カバーをこまめに洗ってください。こまめなお洗濯が衛生面から効果的ですし、保温性も高めます。

新毛と再生羊毛

ウールの優れた特徴を完全に生かすには、刈りたての羊毛(新毛といいます)を100%使うのが一番です。再生羊毛といって、一度使われた羊毛をほぐして作り直したものは、繊維に沢山の傷がついているため、弾力や光沢などさまぎまな面で新毛より劣ります。
見た目にはわかりませんが、使っていけば新毛と再生羊毛の差は歴然です。ベストウールクラブは良い羊毛ふとんを作るために、新毛100%を原料にふとんを造りを進めています。