ベストウールクラブ(BWC)では、環境ビジネスに取り組む帝人ファイバー㈱の協力を得て、「レーヌ・ブレンド・エコ®」を商品化
寝装リビングタイムス 2010年3月21日
ベストウールクラブ(略称=BWC・富澤順会長・正会員7社、賛助会員3社)は、3月16日、東京・丸の内の東京国際フォーラム会議室で、BWCの賛助会員・帝人ファイバー㈱と共同開発した、「レーヌ・ブレンド・エコ®」ふとんの記者会見を行い、商品概要を発表すると共に、初年度20万枚の販売目標を明らかにした。
“ベストなウールふとんをつくること”を目的に、1985年に結成されたBWCは、6年前(2004年)にフランス羊毛協会と「レーヌマークの使用契約を結び、2005年から良質なバージンウール100%を使用したスチーム&ドライ加工の羊毛ふとんを市場に供給してきた。
「レーヌマーク」付の羊毛ふとんは、この4年間で約13万枚を販売したが、消費者の認知度は、まだ低く、更なるアップを目指すために、数多く市販されている羊毛混(羊毛50%・合繊50%)ふとんと一線を画し、差別化を強調できるエコタイプの国産ポリエステルわたを使用した企画化に取り組んでいたもの。
「レーヌ・ブレンド・エコ®」は、フランス羊毛協会認定のフランス羊毛と回収されたペットボトルから生まれた帝人ファイバーのリサイクルポリエステル繊維「ECOPET®」をブレンドした原料を、スチーム&ドライ加工による、ふっくら・清潔に仕上げている。
BWCでは、「快適・安心・環境」をコンセプトに、専用の下げ札・縫い付けラベルによる差別化と販促活動で、消費者への認知度アップにつなげ、初年度20万枚の「レーヌ・ブレンド・エコ®」の販売を見込んでいる。
【「レーヌ・ブレンド・エコ®」品質基準】
①混綿率はウール50%・ポリエステル50%(許容範囲±5%)。当該マークに使用するわたの混綿率評価試験は、公的検査機関で、3カ月に1度実施。
②ウール50%に使用する原料は、フランス羊毛協会が発行するサティフィケート付羊毛原料を使用し、「レーヌマーク」品質基準(スタンダード以上)を適用。
③同わたにはスチームドライ加工を施す。
④敷きふとんの中しん材の組成は対象外(巻きわただけ対象)。
⑤ふとんを構成する中わたに使用するウール50%・ポリエステル50%に適用。ただし、ふとん全体重量比25%以上を「ECOPET®」(帝人ファイバー㈱の使用済みペットボトルを再生したリサイクルポリエステル100%繊維)原料を使用(BWC賛助会員である日本国内の合繊メーカーが生産し、製品安全データシートが確認できる、コンジュゲートタイプ<中空>に限定)。
寝装リビングタイムス 2010年4月1日
ベストウールクラブ(略称=BWC・富澤順会長)は、「快適・安心・環境」をコンセプトに、BWC賛助会員の帝人ファイバー㈱と共同開発した“環境重視時代”の羊毛ふとん「レーヌ・ブレンド・エコ®」の本格的なセールスプロモーションに入った。
BWCの正会員7社と賛助会員3社は、小売店頭での当該商品の目印として、専用の下げ札・縫い付けラベルによる差別化と、クリエイティブなプロモーションを軸とした消費者アピール(周知・啓もう)を図り、「レーヌ・ブレンド・エコ®」の認知度アップを目指し、初年度販売目標として20万枚を掲げている。
「レーヌ・ブレンド・エコ®」は、フランス羊毛協会認定のバージンウール100%と、回収されたペットボトルから生まれた帝人ファイバーのリサイクルポリエステル繊維「ECOPET®」をブレンドした原料を、スチーム&ドライ加工による製法で、ふっくら、清潔に仕上げている。
BWCでは、「現在、ウールを使用したふとんの大半が、ウール50%・ポリエステル50%のブレンドわたを使用した商品である。ウール50%・ポリエステル50%のわたに対する品質基準がないため、低価格の粗悪品が多く出回り、市場が混乱している」との現状認識に立って、「確かなトレーサビリティー(生産履歴の追跡・確認)と、厳しい品質管理のもとに生産される“日本品質”の『レーヌ・ブレンド・エコ®』で、羊毛ふとん市場に“新風”を送りたい」としている。